経済日報2016年4月19日(火)報道
牛樟芝子実体は中国の中薬材(漢方の原料)として追加される。
台湾柏栄実業有限公司が積極的な研究開発を行っている植物由来の新薬、「台宝龍」の牛樟芝子実体ブランドが中国大陸での販売を始める。
[台北報道]
中国は昨年(2015年)9月に台湾の牛樟芝、一條根、金線蓮を中薬材(漢方の原料)として追加し、福建省食薬監局の品質標準及び規範により仮審査し、その後国家総局の審査を行う。それらに合格して批准されたのちに福建省を経由して輸入され、中国全土へと販売される。
台湾柏栄実業有限公司の蘇榮坤社長は、当社は初めて中国上海疾病コントロールセンターでの牛樟芝子実体30日間薬理安全試験を合格しており、2016年3月に上海食薬監局の90日間食品安全毒性試験を通過し認証を取得した。さらに当社はすでに牛樟芝子実体の型態と基原鑑定、DNA鑑定及びCNSの八大指標成分の定性と定量検測の準備が整い、審査に送る準備を行っている。
蘇社長は、将来牛樟芝バイオの発展は中薬人体臨床試験へと向かっていく。バイオ産業の発展で台湾は地の利があり、台湾独自の資源を利用し、牛樟芝バイオ産業は多方向の発展をする。台湾柏栄実業有限公司は現在新鮮な牛樟芝の年産は10トンであり、しかも量産技術は成熟しており、最大年産量は50トンに達している。事前契約して牛樟芝を提供することができる。
近年は台湾柏栄実業有限公司は積極的に両岸(意味:中国と台湾を指す)牛樟芝検討会等に参加している。例えば2014年に台湾中央研究院主催の薬用茸類台湾牛樟芝国際学術研究会、両岸数百名の専門家による牛樟芝の薬用価値研究会及び牛樟芝が人類に傷害を起こす毒性を持っていないことを確認する会合。これは台湾中央研究院が第一回目に主催した牛樟芝関係の検討会であり、北京大学医学部、薬学院、福建省中医薬研究院、及び台湾の中国医薬大学、中興大学等の教授や学者らが参加した検討会である。
台湾中央研究院生物化学研究所は今年5月6日から8日の2日間、第二回目の「牛樟芝台湾国際学術検討会」を主催する。テーマは牛樟芝産業の今後の探求、台湾の永続的な発展、牛樟芝の新効能の研究、牛樟芝の新薬開発の現況。
牛樟芝の効能は既に台湾国内で多くの学者により学術的に実証されているが、その技術難度は高く、莫大な経費を投入し、培養時間は少なくとも1年である。台湾柏栄実業有限公司は既に両岸最大の牛樟芝子実体の栽培企業である。将来「台宝龍」という牛樟芝子実体ブランドで中国大陸市場で販売を行う。また、中国において研究開発グループを結成し、牛樟芝子実体を研究開発し食品から植物新薬を作り出すことに尽力する。
中国福建省食品薬品監督管理局 2015年9月22日
台湾地区産中薬材輸入受理審批実施方案
(要点と補足説明)
国家食品薬品監督管理総局から福建省食品薬品の申請、許可についての流れが詳細に規定されました。
その中で新たに中薬材(漢方の薬剤)として3項目が追加されました。その一つが台湾産の「牛樟芝」です(附件1)。
台湾では「牛樟芝」として承認しているものは聯合報2015年6月27日(土)報道で記載しておりますが、牛樟芝子実体のみであります。固体培養や液体培養された商品、いわゆる菌糸体は承認しておりません。そのためこれらの商品で「牛樟芝」と言う商品名を使用してはいけません。使用した場合は罰金等の処罰を受けます。
ただし、この規定は台湾国内であり、日本やその他の国においての規定ではありません。しかし、台湾から中国への輸出についてはこの規定が適用されます。
そして、中国国内で「牛樟芝」を輸入することができる人は、福建省内で「薬品生産許可書を取得している企業」、もしくは「薬品経営許可証を取得している企業」とされております。
しかし、ただ単に取得しているだけではだめです。申請に際して必要な検査に合格して初めて輸入許可証が発行されます。詳しくは福建省ホームページを参照してください。
福建省食品薬品監督管理局の政府信息公開平台
http://www.fjfda.gov.cn/zfxxgk/mulu/d-1244.html
聯合報2015年6月27日(土)報道
菌糸体は本物の霊芝に見せかけている。
表示は信頼できない。来月初めから罰金をかける。
食薬署規範 真菌類商品のパッケージにハッキリと成分表示を記載する。違反者は最高400万台湾ドルの罰金
陳雨鑫/台北報道
市場には多くの霊芝商品があるが実際は安い菌糸体製であるが、高値で取引されている。台湾衛生福利部食品薬物管理署(以下食薬署と記載)はこのために規範を取り決めた。7月から真菌類商品のパッケージに明確に商品成分を表示しなければいけない。例えば霊芝体等、もし表示に偽りがあった場合は、最高400万台湾ドルの罰金が科せられる。
食薬署食品グループ科長李婉禎さんは霊芝、牛樟芝等の高価な真菌類の主なものは子実体と菌糸体の二つがあり、そのうち菌糸体は木屑の下の部分、たとえばその根の部分であり、機能は子実体に栄養分を供給すること。子実体はすなわち真菌の主体である。多くの業者は価格の安い菌糸体を子実体から製造研究した商品と偽り販売し、消費者に誤って伝えいている。そのため食薬署は7月から真菌類の商品には実際の表示を義務付けた。
原材料に菌糸体培養された真菌類を使用した商品は、パッケージ上にハッキリと「○○菌糸体」と表示し、パッケージ上に「子実体」と表示してはいけない。商品がもし混合の菌糸体と子実体である場合は、「本商品は○○菌糸体と子実体の混合である。」と明記し、原材料に子実体の場合に限り、「霊芝」、「牛樟芝」あるいはその他の真菌子実体の名称を使用することができる。
中華自然療法世界総会霊芝学術発展委員会の主任委員何永慶さんは霊芝、牛樟芝の子実体の培養には約100日必要で、時間と資本を費やしている。それに引き替え液体培養された菌糸体はわずか7日で倍の菌糸体になり、固態になったところで再度、霊芝や牛樟芝のカプセル等に精製される。霊芝あるいは牛樟芝の子実体でも、それに含まれる多糖体とその他の活性物質は菌糸体に比べてもはるかに多い。
中国時報 2010年3月2日(火)報道
人工栽培の樟芝の抗炎効果は野生の物と同様である。
慮金足/台中報道
樟芝は台湾特有の珍しく貴重な薬用真菌で、野生の牛樟芝は霊芝の王と称され、1㎏は依然として五十万台湾ドルに達する。その上、樟芝に含まれている抗発炎特有成分「Antorcamphin A」は、中興大学で昨日研究成果として公表された中で、人工栽培された樟芝は野生の物と同様に「Antorcamphin A」が含まれていることが発見された。そして、効果効能は野生の樟芝と同じであり、今後樟芝を買う場合は必ずしも野生の物でなくてもいい。また、再び原生林を伐採しなくてもいい。
中興大学校長蕭介夫さんは、この十年来樟芝の効果効能及び活性成分は次第に解明されてきたが、鑑定、生産及び品質管理の指標成分を利用する価値があるため、ずっとこの壁を突破することが研究の重点であったと語る。
森林学系副教授王升陽さんは、「Antorcamphin A」は僅か樟芝樹に寄生して成長している樟芝の特有成分で、含有量は野生樟芝の抽出物の約8%。僅か9ヶ月間人工栽培された樟芝のAntorcamphin Aの含有量は野生の物と同様であると示している。
研究は動物実験の証明を表しており、Antorcamphin A濃度が高ければ、ガン抑制、肝臓の解毒機能である抗発炎効果も強い。樟芝は台湾医療と保健産業においての宝であり、その貴重性は不届き者を引き寄せ乱伐され、生態環境を危うくするばかりでなく、市場販売価格の基準はなく、消費者もいったい服用した牛樟芝は有効であるか、ないかは知らない。
中興大学研究グループはリポ多糖を使ってマウスの体内に急性炎症を誘発し、Antorcamphin Aを服用した後に、もともと炎症によって、一酸化窒素フリーラジカルとプロスタグランジン(prostaglandin)が大量に発生したものが次第に低下した。これにより、Antorcamphin Aは動物の体内の発炎反応を抑制できることが証明された。
蕭介夫校長は、中興大学、台湾大学、林業試験所と中央研究院などの部署はすでに共同作業チームを組織し、牛樟芝の全遺伝子体配列の解読を実施中で、現在は9割を超える遺伝子体の解読を行った。もしも、計画目標が達成すれば、樟芝効能の遺伝子体及び代謝体との結合が可能になり、さらに牛樟芝の神秘的なベールを解き開く。
中興大学研究グループは昨日この研究成果を公表し、樟芝子実体の成分Antorcamphin Aは樟芝抗発炎活性効用指標である。すでに食品及び農業科学領域の権威である国際期刊「Journal ofagricultural and Food Chemistry」によって発表した。
聯合報 2010年3月2日(火)報道
興大スクープ 樟芝癌抑制、抗炎 野生と人工は同等の効果
【記者胡宗鳳/台中市報道】
樟芝はどのようにして癌抑制と抗発炎を行うことができるのか?中興大学研究グループが樟芝子実体の中のAntorcamphin A成分は、確かに抗発炎作用があり、その上、人工栽培された樟芝の成分効果は野生の樟芝と同様であると発見した。
中興大学校長蕭介夫さんと森林学系副教授王升陽さんは昨日研究成果を共同発表した。蕭介夫さんは樟芝子実体の「Antorcamphin A」は樟芝の「抗発炎」活性効用の指標であり、この研究成果は現在、食品及び農業科学領域の権威である国際期刊「Journal ofagricultural and Food Chemistry」によって発表されたと指摘している。
王升陽副教授は、「Antorcamphin A」は樟芝樹に寄生して成長している樟芝の特有成分であり、動物実験で証明しており、「Antorcamphin A」の濃度が高ければ、癌抑制、肝臓解毒機能の「抗発炎」に代表される効果も更に強いと指摘している。
王升陽さんは引く続き、樟芝は台湾医療と保健産業においての宝である。しかし、市中に販売されている樟芝商品は、一定の基準はなく、市場価格の差は非常に大きい。野生の樟芝一㎏の市場価格は50万台湾ドルにも達している。
また、「Antorcamphin A」の含有量は野生の樟芝抽出物の約8%を占めており、人工栽培の樟芝が9ヶ月後の生育で、野生の樟芝の含有量と同量の「Antorcamphin A」で、樟芝を買う場合は必ずしも野生の物でなくてもいい。
研究:牛樟芝の抗発炎
学者は「Antorcamphin A」は癌症と肝毒を抑制できる。
【黄任膺/台中報道】
牛樟芝は民間では保健聖域とされるが、多くは実証がなかった。中興大学研究チームは牛樟芝に含まれる「Antorcamphin A」の濃度が高くなるにつれ、対癌症或いは肝毒の「抗発炎」効果が益々強くなる。それは僅か牛樟芝樹に寄生して成長している牛樟芝子実体で、9ヶ月間人工栽培された牛樟芝の含有量は野性の物と同様であると発見した。これは初めて牛樟芝単一成分効果の実証である。
この研究は中興大学と台湾大学、中央研究院及び中国医薬大学の多くの学者により、4年の歳月を費やし完成した。先月、アメリカの食品及び農業科学領域の権威である国際期刊《Journal ofagricultural and Food Chemistry》によって発表した。
僅かに存在している子実体
中興大学校長蕭介夫さん、牛樟芝の一片の子実体を買うと1kgが50万台湾ドルし、各片の子実体のAntorcamphin A含有量は5~8%であると話す。
中興大学森林学系副教授王升陽さんは、研究チームはマウスの体内に急性発炎を誘発した実験を用いて、Antorcamphin A服用した後、炎症によって発生した一酸化窒素フリーラジカルとプロスタグランジン(prostaglandin)が低下し、Antorcamphin A濃度が高ければ高いほど、抗発炎効果が強くなることを証明した。一般に販売されている多くの保健食品は牛樟芝の菌糸体から抽出したものであるが、この研究はAntorcamphin Aは僅か子実体しか存在しないと話す。
臨床実験を経なければならない。
中国医大中薬資源系主任郭昭麟さんは、臨床実験を経て初めて牛樟芝の療養効果を証明でき、ただの健康食品だけであるかどうか考えられる。台湾栄養学会理事長王進崑さんは、関連する牛樟芝の抗癌の説明はどれがよいか決められなく、もし、この抗発炎の指数成分を探し出し証明できれば、更に業者の出した成分及び含有量を求め、消費者の参考と保障に供したいと話す。
聯合報 2010年5月20日(木)報道
台湾牛樟芝 抑癌効果は97%に達する
張翠芬、李宗祐/台北報道
牛樟芝は「台湾のルビー」と称賛され、医学界では癌細胞を秒殺できることが証明されている。馬偕医院は19日、牛樟芝から抽出した活性化合物「馬偕一号」を発表した。これは、すい臓ガン及び白血病細胞の抑制に有効である。この特殊成分は台湾本土にしか生育しない牛樟芝中に存在し、すい臓ガン治療のドラッグターゲット薬物として研究開発が期待され、現在すでに特許を申請しており、癌患者のために一本の希望の光が見えてきた。
牛樟芝(右下、本報資料写真/廬金足撮影)は広く民間療法として用いられてきたが、ずっと科学的証明に欠けていた。馬偕医院の放射線腫瘍科主治医の陳裕仁医師と農業委員会林業試験所の張東柱博士は協同で6年間の研究の末、牛樟芝から抽出した20数種類の成分の中から、特有の活性化合物「Fomes officinalis Ames(ツリガネタケ属)化合物」を抽出し、「馬偕一号」と命名した。
馬偕一号 人工栽培された牛樟芝から抽出
この成分は野生牛樟芝中に存在しているが、馬偕チームの研究は張東柱博士が特別に人工栽培した牛樟芝の菌糸体及び子実体から取得した。
陳裕仁医師は、白血病は児童のガン発生率第一位であり、治療方法も多く、再発率も非常に高い。すい臓ガンは症状が不明であり、早期診断での発見は難しく、薬物療法の効果も悪く、最も治療が難しいガンとして知られていると語る。
この馬偕の実験結果は多くの人に希望を与えた。陳裕仁医師は異なった剤量の実験により、少量の馬偕一号を三日間投与、白血病細胞に「有糸分裂の兆候」が表れ、癌細胞は不正常分裂を始め、同時に癌細胞の壊死に導いた。癌細胞の抑制効果は97%に達し、最も最強なすい臓ガン細胞の抑制率も60~80%に達し、癌細胞を素早く衰え、消滅させると話す。
白血病とすい臓ガンを抑制 台湾とアメリカで特許申請
この研究はすでに去年の≪活体外毒理学≫期刊に掲載されており、現在は台湾とアメリカにおいて成分及び純化分離技術の発明として特許を申請中である。予定では2年以内に動物実験が終了し、ドラッグターゲット治療薬物として開発され、医療技術の大きな難関を突破し、癌患者に幸福をもたらす。
国内の牛樟芝「食品」市場規模はとても大きく、販売業者の見積もりでは、毎年販売額は少なくとも20億台湾ドル以上である。張東柱博士は次のように話す。現在商品化されているものは色とりどりであり、大半は濃縮タイプのカプセルです。平均各カプセルの価格は十二、三~二、三十台湾ドルであり、高いものでは百台湾ドルもあり、価格差がとても大きい。
農業委員会の担当者は、牛樟芝関連商品は現在ほとんどが「食品」名義で市場に出回り、多くがGMP(薬品優良製造規範)製造に依存せず、品質の差は不揃いであり、価格差がとても大きいので消費者は購入時、より多く比較し、参考にしなければいけないと指摘している。